ヨガアロハアカデミー TOP > ヨガで心身共に輝く私になる!ヨガお役立ち情報 > ヨガ基礎知識 ヨガとピラティスの違い
ヨガの基礎知識
- ▶▼ヨガとは
- ▼ピラティスとの違い
- ▶▼ヨガの歴史
- ▶▼ヨガの呼吸法
- ▶▼ヨガ効能・効果
- ▶▼ハワイのヨガを愛する芸能人
Differenceヨガとピラティスの違い
ヨガもピラティスも日本人にとって身近な運動ですが、ふたつはどのように違うのでしょうか。
それぞれの相違点を中心に、共通点についてもご紹介致します。
ルーツの違い
ヨガ/yoga
ヨガはインドに古代から伝わる宗教の修行がもとになっています。身体と精神の結びつきを重視し、瞑想を取り入れた精神統一を行うことでリラクゼーション等の効果を得るために行われます。近年は様々な流派が生まれ、伝統的なヨガだけでなくフィットネスの要素を取り入れた新しいものも世界各国で普及しています。
ピラティス/pilates
ピラティスは従軍看護師だったドイツ人のジョセフ・H・ピラティスが考案したリハビリ運動です。第一次世界大戦で負傷した兵士のためにエアロビクスをもとに開発された運動です。インナーマッスル(身体の深層部にある小さな筋肉)を鍛えるとともに、骨や身体の歪みを正し、姿勢やプロポーションの維持または改善を目的にしています。
運動内容の違い
ヨガ/yoga
ヨガでは目を閉じながら心を落ち着ける「瞑想」を取り入れたリラクゼーションを行います。ポーズをとって静止し、ゆっくりと深く呼吸を行います。ヨガには多様なポーズ(アーサナ)があり、それぞれのポーズに異なった意味と効果があります。精神面の健康や身体のストレッチに重点がおかれ、流派にもよりますが、器具や道具は原則使われません。
ピラティス/pilates
ピラティスではヨガのように身体を制止させずに、常に呼吸を大切にしながら身体を動かし、ストレッチを行うとともにインナーマッスルを鍛えます。もともとはリハビリのために開発された運動であり、若い方だけでなく年配の方も過度の負荷をかけずに身体を鍛えられます。マットレス、ゴム、ボールなどを使いながら行ったり、ベッドの上で行ったりする点もヨガとの違いです。
呼吸法の違い
ヨガ/yoga
ヨガの基本的な呼吸の方法は鼻から吸って口から吐くという腹式呼吸です。腹式呼吸とは、胸郭(胸の骨格)を出来るだけ動かさずに腹筋の力で横隔膜を上下に動かすことで行われる呼吸です。息を吸うことでお腹が膨らみ、吐くことでお腹がへこみます。
ピラティス/pilates
ピラティスの呼吸法は胸式呼吸です。息を吸い込むことで肋骨が広がり、胸部が膨らみ、息を吐くと通常の状態に戻ります。ピラティスで胸式呼吸を行うと交感神経の働きが活発になり、筋肉が緊張した状態になります。この状態を負荷として利用し、身体を鍛えるものがピラティスです。
効果の違い
ヨガ/yoga
腹式呼吸を行うことで副交感神経が活性化され、リラクゼーションの効果が得られます。
ストレスが発散され、便秘が解消されたりして身心の健康状態が改善されます。他にもダイエットや冷え性の改善など様々な効果が期待出来ます。ただし、それらの効果を得るには継続してヨガを行う必要があります。
ピラティス/pilates
胸式呼吸で交感神経の働きを活性化させ、身体や精神(脳)をすっきりとさせる効果が期待出来ます。インナーマッスルを鍛えて血行を促進し、姿勢を矯正して転倒を防止出来るなどの多様な効果をもたらします。もともとリハビリを目的に開発されたピラティスには即効性があり、早く結果を出したいという方にはおすすめです。
ヨガとピラティスの類似点
ヨガとピラティスに共通するのはどちらも「身体と精神を同時に整えるもの」であるということです。私たちは身体が病にかかると気持ちが沈み、心も病んでしまうことがあります。そして体調が元に戻ると心も穏やかになり、心身共に元気になるものです。このように人間の精神と身体には深い繋がりがあるのです。ヨガもピラティスも「深い呼吸とともに精神を穏やかに落ち着ける」、「心身をの状態に整える」、「自分自身を見つめ、それについて考える」という最終的なゴールは同じです。
ヨガとピラティスは似ているようですが様々な違いあります。リラクゼーションをもたらすヨガ、インナーマッスルを鍛え姿勢をきれいに正すピラティス、どちらもとても魅力的な運動です。ヨガインストラクターになるためにはピラティスについても学び、違いや類似点についてしっかり学習しておくとよいでしょう。